【ポケモン ルビー/サファイア/エメラルド】 内蔵電池の交換



GBAのポケモン「ルビー」「サファイア」「エメラルド」には
時計用の電池が内蔵されており、
時間によってイベントなどが発生する仕組みになっています。

この電池が切れてしまい、時計が止まってしまうと、
ゲーム内での変化が起こらなくなってしまいます。



そこで今回は、この時計用電池の交換方法
交換後の復旧方法を紹介します。



▼準備するもの
  • GBAのポケモンソフト(電池交換したいもの)
  • はんだ、はんだごて
  • Y字ドライバ
  • タブ付きボタン電池
  • 静電気防止手袋(あるほうが良い)


Y字ドライバは、安いものなら下記から購入できます。


また、タブ付きのボタン電池は下記から購入できます。
   

なお、上記のボタン電池はタブの加工が必要です。
詳しくは記事中で紹介します。



まず、ソフトを裏返してY字のネジを外します。
(写真はエメラルドですが、ルビーサファイアでも手順は同じです)




ソフトの上蓋を、端子側にスライドさせます。




上蓋を外側に引っ張れば、蓋が外れます。




基板はただケースにハマっているだけなので、
ひっくり返すか、基板を持ち上げればケースから取り出せます。




基板の右側についているボタン電池を交換します。

この電池は左右のタブで基板にはんだ付けされているので、
はんだを溶かしながら、電池ごとタブを持ち上げます。

もし吸い取り線や吸い取り器をもっている場合は、
普通にはんだを取り除く方が楽です。

なお、電池が切れてても熱を与えるのはどうかと思うので
短時間で済ませるようにしてください。




電池を取り除いたら、可能であれば基板に残ったはんだを除去して
キレイに手入れしておくことをお勧めします。




新しいボタン電池を用意します。

なお、この記事の最初で紹介した通販のタブ付き電池は、
タブの形がポケモンのソフトと一致しません。


(↑左が元々の電池、右が紹介した電池)

プラス側のタブが平らになっており、
このままでは基板に装着できない状態です。
(チップが電池の下にくるため)

このため、プラス側のタブを _|¯ になるように
ペンチか何かで折り曲げます。


また、マイナス側も若干高さが足りないので
少し下方向に折り曲げておくことをお勧めします。




新しいボタン電池を基板にはんだ付けします。
プラスが左、マイナスが右側の端子に繋げます。


このとき、電池のタブの下にチップの足があるため
チップの足にタブが触れていないか、念のため確認してください。




このあとは基板をケースに戻し、
上蓋を外した時と逆方向にスライドして着け、ネジで留めます。



すでにこの状態で時計が動き始めますが、
データに保存されている経過時間と差が出来てしまっています。
(電池交換後、時計は0から刻み始めるため)

このまま前回の続きから始めると、
一部のイベントで「次の発生まで100日後」と表示されるなど
異常な数値になってしまいます。

解決方法としては、セーブデータを消して最初からやり直すか、
経過時間情報を書き換える方法
があります。
(一応、起動するたびに表示されていた電池切れエラーは消えるので、
 イベントの発生をあきらめるという方法もありますが)


【セーブデータを消す方法】

※大切なポケモンがいる場合には
 別のルビーサファイアエメラルドに移動させておくことをお勧めします。
 (DP以降ではGBAに戻せないため)

タイトル画面で「↑」+「B」+「SELECT」を同時に押します。

「はい」を選ぶとセーブデータが消えます。


【経過時間情報を書き換える方法】

ルビー・サファイアの場合は、
きのみ問題修理プログラムを使用することで書き換えられるようです。

なお、このプログラムは1度しか適用できず、
過去に適用済みの場合には修復エラーが出ます。
(その場合は、今のところセーブデータを消す方法しかありません)

準備するものは
ファイアレッド・リーフグリーン・エメラルドのいずれか(送信側)と、
もう一台のGBA本体、通信ケーブルです。

送信側を起動し、
タイトル画面で「B」+「SELECT」を同時に押します。

修理プログラムが開始されるので、画面の指示に従ってください。


エメラルドの場合は、編集機能が内蔵されています。


この機能は隠されていますが、
PARなどの改造コードを適用すると使用可能になります。

詳しくは過去記事で紹介しています。

【ポケモン エメラルド】 内蔵時計(RTC)をリセットする方法
https://misukou.blog.fc2.com/blog-entry-4001.html
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