【ミニファミコン】 内蔵ゲームのROMを吸い出す

手のひらサイズで復刻されたファミコン
「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」
30本のファミコンゲームが内蔵されており、
テレビに繋げばすぐに有名な作品(マリオ等)を遊ぶことが出来ます。
このミニファミコンはエミュレータとして使い勝手が良く、
巷ではミニファミコンへゲームを追加する改造が多く解説されています。
でも、追加するだけではなくて、
最初から入ってる30本を逆に吸い出してみたい……
今回はミニファミコンへゲームを追加する方法ではなく、
ミニファミコンからゲームを吸い出す方法を紹介します。
※この記事で紹介している操作によって、
ミニファミコン本体が故障する可能性があります。
改造の推奨記事ではありません。
全て自己責任でおこなってください。
【用意するもの】
- ミニファミコン本体
- microUSBケーブル
(ミニファミコン購入時に付いてくる物で大丈夫) - hakchi2
- FTPクライアントソフト
(Chromeなどのブラウザでも可)
まずはhakchi2をダウンロードして解凍し、
「hakchi.exe」を実行します。
hakchi2は下記からダウンロードできます。
https://github.com/ClusterM/hakchi2/releases

コンソール選択画面が出るので「ファミコン(日本)」を選択します。

最初にカーネルをバックアップします。
このバックアップをしないと、改造後に元の純正状態に戻せなくなります。
メニューバーから「カーネル」を選び、『カーネルをダンプ』を選択します。

画面に指示が表示されるので、
- PCとミニファミコンをUSBケーブルで接続する。
- ミニファミコンを、「リセットボタン」を押しながら電源を入れる。
- 電源を入れた後も5秒ほどリセットボタンを押し続け、指を離す。
- 【初回のみ】
指示画面にある「ドライバーをインストール」を押す。

ミニファミコンを正しく認識できるとカーネルのダンプが始まります。
時間がかかるので、終わるまでそのまま待ちます。

ダンプが終わったら、次にカスタムカーネルの書き込みをします。
メニューバーから「カーネル」を選び、
『カスタムカーネルの書き込み』を選択します。
書き込みが終わるまで時間がかかるので、
完了のメッセージが出るまでは絶対に電源を切ったり
ケーブルを抜いたりしないでください。

カスタムカーネルの書き込みが終わると
自動でミニファミコンが再起動します。
自動再起動後、通常起動され「電源ランプが点いた状態」になります。
(時々再起動に失敗することがあるので、
その時は手動でミニファミコンを「電源オフ」→「電源オン」をしてください)
ミニファミコンの電源が入ったら、そのままの状態で
hakchi2のメニューバー「ツール」から『FTPサーバーアドレス』をクリックします。

FTPクライアントソフトを起動し、下記の設定で接続します。
【アドレス】
127.0.0.1
【ユーザ名】
root
【パスワード】
clover
【ポート番号】
1021
もしくはhakchi2のメニューバー「ツール」にある
『FTPクライアントを開く』を選択することで、
既定のWebブラウザでFTPサーバへ接続することが出来ます。
ミニファミコンの中のデータが表示されたら、
下記のディレクトリへ移動します。
/usr/share/games/nes/kachikachi/

この中のそれぞれのフォルダに、各ゲームのROMが保存されています。
(ファミコンはnes、ディスクシステムはqdファイル)
また、別の場所にはディスクシステムのBIOSも保存されています。

フォルダ、もしくは各ファイルをPCへコピーすれば吸出しは完了です。
その後、ミニファミコンをオリジナル状態に戻したければ
hakchi2のメニューバー「カーネル」にある
『オリジナルカーネルを書き込み』を選択してカーネルを書き戻せば終了です。

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