【修理】 ブラウン管テレビの簡単な修理編

不定期に突然開催される修理コーナー、
今回はブラウン管テレビ編です。
ブラウン管テレビと言えば、
調子が悪くなるととりあえず叩いていた方も多いのでは。
実は、叩いて直る場合や、振動を与えると変化が起こる場合には
ほとんどは物理的な接触による問題です。
(もちろん、それ以外の問題の可能性もあります)
接触と言っても、今回の記事では
『はんだが割れて、電子部品と基板のパターンが上手く繋がっていない』方の
接触の問題を修理していきます。
なお、ブラウン管テレビの中には高電圧を扱う箇所があり、
手や物が触れると死亡事故に繋がります。
分解はコンセントを抜いた状態で、
完全に放電させてからおこなってください。
また、ブラウン管内部ではコンセントを抜いて放置されていても
非常に危険なレベルの電圧が残っている可能性があります。
(通常はアースに接続したドライバで残っている電気を逃がします)
この記事では修理を推奨するものではなく、
ノート的に残しておくために公開しています。
この記事はあくまで一例であり、必ず直せるものではありません。
(故障原因は接触の問題に限らず、パーツの故障の可能性もあります)
【用意するもの】
- はんだ
- 半田ごて
- はんだ吸い取り(線/器)
- ドライバ
- 懐中電灯などのライト(あると便利)
- 気合と根性(マジ)
まずはブラウン管テレビの裏のカバーを外します。
基本は普通にネジ止めされているだけなので
簡単に外すことが出来るはずです。
カバーを外すと、中の基板やブラウン管が姿を現します。

この時点で、まずはコンデンサなどを見て
液漏れなどが起きていないか確認することをお勧めします。
問題が無さそうであれば、テレビ本体を立てて
基板の裏側をいじれる状態にします。
はんだの山を一つ一つ見ていき、
ひび割れが起きていないか、剥がれていないかを確認します。

温度変化が起きる「電源部分」や「電圧がかかる部分」を
集中してみていくと楽になるかもしれません。
(コンセントの近くや大きな部品の周囲)
実際、修理したテレビでは電源付近に割れが多くありました。
(この画像、分かりにくい+ある程度修理しちゃった後)

割れや剥がれがあった場合には、
古いはんだを吸い取って、新しいはんだを盛り直していきます。
割れははんだの外側だけではなく、中で起きている場合もあります。
気合と根性があれば、怪しい個所を全て直していくのもありですが、
よく分からない場合は下手に弄らない方がいいかもしれません。
弄り終わったら、元通りに組み直して動作チェックです

このテレビは、ちょっとでも振動があると
「ジジジッ」と音がして映像が乱れる症状がありました。
修理後の今は叩いても堂々としています。
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