【ファミコン ディスクシステム】 ベルト交換 【修理】



ファミコンのディスク型ソフトをプレイするための周辺機器
「ファミリーコンピュータ ディスクシステム」

発売が1986年ともう30年以上前ですが、
今もなおファミコンと並んで人気があり愛されています。

ただこの機種、モータからの動力の伝達にゴムベルトを使用していて
時間が経つとゴムが切れて動かなくなります。

そこで今回はこのベルトの交換方法を紹介します。

※以前ツインファミコンのベルト交換方法を記事にしましたが、
 あまりに簡潔すぎたのでこっちで詳細を記載しようと思います。



ディスクシステムは大きく分けて
「初期型(前期型)」「後期型」の2種類があります。

ディスクシステムの正面を見れば一目でわかりますが、
注意書きがないのが初期型、あるのが後期型です。



ベルトの交換・調整については、
初期型・後期型・ツインファミコン共通となっています。


分解する前に、下記のものを用意します。
  • ゴムベルト(ヤフオクやAmazon、各ショップで売ってたりします)
  • プラスドライバ
  • 六角レンチ(Amazonはこちら
  • (精密ドライバやピンセットもあると便利)


ディスクシステム本体を裏返し、6本のネジを外します。



表に返し、上部分を外します。



電池ボックス部分にネジがあるので、ネジを外し
電池ボックスを少しずらしておきます。(コードを切らないように注意)



ドライブ四隅のネジを外します。



ドライブと本体をつなぐコネクタを外します。



ドライブ部分を取り出し、前面部分のパネルのネジを外して取り外します。



上部分の黒いプラ板(ディスクを押さえつける板)を外します。
両サイドにバネがあるので、先にバネを取ってください。



ディスクの回転パーツ(円の一部を切り取った形)を
六角レンチを使ってイモネジを外し、抜き取ります。



ドライブを裏返し、3本のネジを取って金属板を外します。



基板とギアを固定している7本のネジを外します。



ギア部分を取り外し、
古いゴムがくっついていた場合は綺麗に除去してください。

また、モータ側にも古いゴムがくっついている事が多いので、
そちらも綺麗に除去してください。

ここできれいに除去しないと、
あとで回転が乱れて読み取りエラーの原因になります。



新しいゴムをギアに通します。
1枚のみのギア側に隙間を作って、うまく内側にゴムを通してください。



最終的なゴムの形はこうなります。



基板にコンデンサなどの電子部品があるので、
ゴムがこすらないように位置を調整してください。



ゴムをギアとモータに通したら、ギアをネジで固定して金属板も固定して
ドライブを表に返します。


ここから位置調整です。

画像の赤丸部分の穴に、下のギアの穴が来るまで軸を手で回します。
(穴が重なる際に、ヘッドが外側へ移動し「カシャン」と鳴ります)



穴が重なった位置でディスク回転パーツの平らな部分を
ヘッドの方に向けて固定し、ネジ止めします。(画像例)

(個体によって、左右に45度ほど差がある場合があります


この作業は個体差があるので、
完璧に読み込める位置を探る必要があります。

読み込めるかテストするにはドライブと本体をコネクタでつなぎ、
黒いプラ板と前面パネルを仮止めしてディスクを入れる必要があります。
(画像では前面パネルをつけていませんが、付ける方が確実です)

(手で押さえる方法もありますが、あまり正確にはなりません)

ディスク側に問題がある場合もあるので、
複数枚のディスクをテストすることをお勧めします。

(任天堂はテストに「メトロイド」を使ってたとの噂)
(また、SDガシャポンウォーズが読み込みにシビアとの噂)


数回の読み込みごとにエラー番号が変わっていく場合は、
古いゴムの除去がちゃんと行われていない可能性があります。

ギアやモータ側に残った古いゴムがちゃんと除去できているか
確認してください。


ちゃんと位置調整が出来ていれば、安定して読み込めるようになります。

そしたら元通りに組み立てて、作業終了です。


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