【ドリームキャスト】 内蔵充電池を、取り外し可能なボタン充電池化 【改造】
【更新 2021年4月1日】
「用意するもの」で紹介していた電池ホルダの商品ですが、
いつの間にか仕様が変更されており、ドリームキャストでは使用できない状態でした。
この度、使用できる電池ホルダへの新しいリンク先に更新しました。
更新前のリンクからご購入くださった皆様、大変申し訳ございませんでした。
そしてご報告くださった方、ありがとうございます。

どんな物にも寿命はあり、いつかは壊れます。
僕が持っている、昔セガが発売した家庭用ゲーム機の
「ドリームキャスト」(通称DC、ドリキャス)も時の流れには逆らえません。
ドリキャスを持っている方はお分かりかと思いますが、
ドリキャスは時計機能を内蔵していて、
この時計の設定を保持しているのが内蔵の充電池です。
この内蔵時計の設定が消えていると、
ドリキャスを起動させるたびに時計の設定を求められます。

内蔵されている充電池は、
ドリキャスの電源が入っている間に自動で充電されるため、
数年間全く電源を入れないという状態でなければ、
普段は意識しなくても大丈夫なようになっています。
しかし、充電池自体が劣化していると、
いくら充電しようとしても電気を貯めることが出来ないため、
結果として電源を切ると直ぐに設定も消えてしまいます。
そして厄介なのが、この充電池はドリキャスの基板に固定されているため、
電池の交換が一筋縄では行かないこと。
今回は、この充電池を取り外し、
また今後の事も考えて充電池を簡単に交換できるように改造します。
まず用意するものとして、
- プラスドライバ
- 半田ごて(の他、半田や吸い取り線が必要)
- ボタン充電池(今回はML2032
)
- 電池ホルダ(
Amazon、2021年4月1日現在はこちら)
最初に、ドリームキャストを分解します。
分解といっても、1分もあればできるレベルの作業で、
本体を裏返し、4隅にあるネジをプラスドライバで取り外します。

本体を表に返して、
上半分を持ち上げると簡単に本体の中身が登場します。

問題の充電池ですが、手前のコントローラ基板にある丸いやつです。

作業しやすいように、このコントローラ基板を取り外します。
基板の右側にあるファンの電源コードと、中央奥にあるフレキケーブルを取り外し、
コントローラの基板をとめている4本のネジを外します。
外すとき、手前のコントローラの差込口のプラスチックが引っ掛かりますが、
プラスチックの板を手前に、基板を奥に手で押すような形でやると外れます。
取り外したコントローラ基板をひっくり返し、
画像の赤い丸の部分の半田を吸い取ってください。

(半田ごてなどを持っていない方は、
Amazonなどで初心者向けキット一式などが売っているので、
興味ある方はぜひこの業界に足を踏み入れてみてください)
そして、基板から充電池を取り外します。

(結構脚が長いので、完全に半田を吸い取るにはちょっとコツがいるかも?)
次に、充電池が取り付けられていた部分に、電池ホルダを取り付けます。
上の「用意するもの」の欄でAmazon
その商品なら元々の充電池の3本の脚の位置とピッタリ合います。


あとは、分解したときの逆順で、コントローラ基板を本体に取り付け、
ファンの電源コードとフレキケーブルを基板に接続します。

用意したボタン充電池(ML2032
本体の上蓋を閉じて、ネジを締めれば改造は終了。
改造終了後、当然ながら最初の電源投入時は時計の設定を求められますが、
以降の電源投入時はスムーズにゲームを遊ぶことが可能です。
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