【Windows】 NICや回線の能力を最大限引き出してネット超高速化!



先日、ネット快適化の為に
TCP/IPの同時接続数上限を変更する方法を紹介しました。

今回はさらに奥に入り込み、MTU値やRWin値、各種バッファイサイズなどの設定を変更し
回線とNICの能力を最大限に引き出す方法を紹介します。

これにより、場合によっては50M~80Mbps以上の
回線速度改善を図れることがあります。

なお、他のネットの設定にも大きく依存しています。

簡単な部分は当方で公開している「Win高速化AP」で変更できるので
最適だと思われる数値であるのにもかかわらず速度向上が図れない方は試してみてください。

※設定内容によっては接続が極端に不安定になるなど、
 ネットの接続に直接影響します。
 場合によっては完全に接続できなくなることも考えられるので、
 上級者以外は実行しないでください。何があっても自己責任です。

※細かな手順や説明は省かせていただきます。


まず、フリーソフトの「NetTune」をダウンロードします。
http://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se218137.html



Windows Vista 以上で「NetTune」を起動する場合は、
念のためXP SP3互換の管理者権限で起動してください。



※設定の値変更後は、タブを切り替える前に画面右下の「設定」をクリックしてください。



起動すると、最初にNICの選択とMTU値の設定タブが開かれます。
設定したいNICを選択し、また必要があればMTU値を指定します。
(MTU…一度に転送可能なデータの最大量)




「Default TTL」タブでは、TTL値の指定をします。
自分で値を指定したい場合は、カスタムにチェックを入れて数値を入力してください。
(TTL…パケットがルータを越えられる数。上限に達するとパケットは破棄)




「Web Accelerator」タブでは、HTTP1.0、1.1での
一つのサーバに対する同時コネクション数を指定できます。




「TCP Window Size」タブでは、RWin値の他
Window Scaling、Timestamp、Selective ACK、Duplicate ACKsの設定が出来ます。
(RWin…一度に受信可能な最大データ量。
 Window Scaling…RWin値の上限を拡大する場合に必要。
 Timestamp…パケットの往復時間を測定し、転送の最適化を行うために必要。
 Selective ACK…エラーの発生したパケットを効率よく通知するために必要。
 Duplicate ACKs…エラーの発生したパケットを効率よく送信するために必要)




「AFD」タブでは、AFDの各値を指定することが出来ます。
(DefaultReceiveWindow…RWinと同じ値にするのが一般的。
 DefaultSendWindow…上りが極端に遅い回線では適当な値に変更。通常はRWin値と同じ。
 Laege、Medium、SmallBufferSize…パケットを一時的に溜めて置く為のサイズ。
 参考デフォルト値=>L…8192、M…1504、S…128
 Transmitworker…32でTransmitFile要求処理切り替え回数の最適化を有効化)




「PMTU Discovery」タブでは、経路途中の最大MTU値を検出するか変更できます。
無効化した場合は、上りのMTU値が最小保障の576になります。




「Black Hole Detection」タブでは、経路途中のブラックホールを検出するか変更できます。
「PMTU Discovery」で経路途中のルータなどのMTU値を取得する際、
タイムアウトを設定することでブラックホールの検出ができるようになります。






設定変更後は、Windowsを再起動してください。
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